リアルハプティクス技術の社会還元
科学技術は基本的に人々の幸福に寄与する目的で開発・展開されるべきものであります。
2002年に慶應義塾大学が発明したリアルハプティクス®は、2015年から共同研究活動によって単に学術的に新規性のある技術ではなく、実際に現場でも有用な技術であり産業に変革をもたらすことが明らかになってきています。
リアルハプティクス技術の更なる普及発展を実現するため、オープンで自由な技術普及を実現する体制を整え、社会へ技術を還元する必要があります。
ハプティクス技術協会の役割
2014年の慶應義塾大学ハプティクス研究センター設立後、世の中でも多数の触覚技術が発表されてきたが、技術分野としての標準がありません。今後、触覚技術が健全に発展し社会へ還元されていくためには、触覚技術の標準となる考え方を示し、技術間での評価や比較が正しくかつ定量的に行われるよう整備していくことが不可欠です。そのためには公共的な立場に立って技術普及を推進する中核機関が必要となります。また、リアルハプティクス技術の普及促進加えて、この国産技術を守ることも重要です。
そこで学校法人でもなく株式会社でもない一般財団法人として、「ハプティクス技術協会」を2021年6月に設立しました。
活動内容
- ハプティクス技術に関するソフトウェア及びハードウェアの研究開発及び普及に関する事業
- ハプティクス情報の伝送、通信、放送、表示技術の研究開発及び普及に関する事業
- ハプティクス技術に関する知財、商標等の工業所有権に関する管理、申請、取得及びこれらに関連する諸事項等に関する事業
- ハプティクス技術が拓く新しい藝術、文化及び文明への参加と推進に関する事業
- ハプティクスに関連する技術や藝術が社会全般に与える影響の調査に関する事業
- 前各号に附帯又は関連する事業並びに当法人の目的を達成するために必要な事業
ハプティクス技術協会構成員
理事会5名
代表理事 大西公平
理事 大石潔、村上俊之、下野誠通、溝口貴弘
監事 永島晃
評議会5名
事務局1名
事務局長 行之内克守